NMNを含む食品は、ブロッコリー、キャベツ、キュウリ、枝豆、アボカドなどです。
100mgのNMNを摂取しようとすると、ブロッコリーなら約15kg、枝豆なら約9㎏食べなければなりません。
この記事では、NMNを多く含む食品や、効果を感じるために必要とされる1日の摂取量の目安をお伝えします。
ルサンククリニック院長
長谷川 佳子(KEIKO HASEGAWA)
北里大学を卒業後、横浜市立大学にて美容外科を研鑽。現在は形成外科医として医療を提供する傍ら、思春期の娘と男女双子を育てるワーキング女医ママとして、クリニック治療からホームケアまで情報を発信している。
ルサンククリニック(LECINQ clinic)
NMNを含む食品一覧
品名 | NMN含有量 (100gあたり) |
枝豆 | 0.47-1.88 mg |
ブロッコリー | 0.25–1.12 mg |
キュウリの種 | 0.56 mg |
キュウリの皮 | 0.65 mg |
キャベツ | 0.0–0.90 mg |
トマト | 0.26–0.30 mg |
アボカド | 0.36–1.60 mg |
マッシュルーム | 0.0–1.01 mg |
牛肉(生) | 0.06–0.42 mg |
えび | 0.22 mg |
Mononucleotide Mitigates Age-Associated
Physiological Decline in Mice
NMNは、アボカドや枝豆など、タネや果実に多く含まれています。
つまり、栄養価をためているような部分に多く含まれているのではないかと考えられています。
逆に、牛肉やシーフードにはあまり含まれていません。
食品からNMNを摂取するどれくらい食べればいい?
NMN摂取量の目安
NMNに関する臨床研究は世界中で行われていますが、若返りや健康維持を目的としたNMNを摂取量の最適値はまだ判明していません。
1つの目安としては、1日に100mgが摂取量の目安になります。
根拠としては、東京大学や慶応大学でヒトを対象にした臨床試験では、1日あたりの摂取量は100~250mgと設定されているからです。
海外でも、100~250mgを1日に摂取する設計のサプリメントが主流です。
食品から100mgのNMNを摂取するには
100mgのNMNを摂取しようとすると、
- ブロッコリーの場合、1日約15kg
- 枝豆の場合、1日約9㎏
食べなければなりません。
(※NMN含有量の計測にばらつきがあるため、中間値を使用しています)
ブロッコリー15kgという量は、お皿いっぱいに載るような分量ではありません。
さらに、加熱や調理の過程で一部のNMNは破壊されてしまうので、なるべく生のまま食べる必要があります。
100mgのNMNを食品から得ようとするのは、現実的ではないことがわかります。
サプリメントでNMNを効果的に摂取
NMNは海外を中心にサプリメントが販売されており、1カプセルに50mg~含まれているので、食品よりも手軽にNMNを摂ることができます。
しかし、まだ工業的にNMNを大量に生成する方法が確立されていないため、どれも値段が高いのが難点です。
さらに、製造元が特定できないサプリメントも多く、パッケージに記載された分量が本当に含まれているのかどうか判断することはできません。
日本から海外製のNMNサプリを購入することができますが
- 製造メーカーは信頼できるか?
- 製造元の国や工場はわかるか?
- 購入者の口コミやレビューは?
など、事前にチェックしてから購入することを推奨します。
海外製のNMNサプリで信頼できるものが見つからない場合は、国内産のNMNから選ぶのも一つの方法です。
参考記事:NMNサプリの偽物の見分け方|選ぶ際のチェックポイント
日本でNMNサプリが販売されたのはごく最近のことなので、まだ口コミ評価が蓄積されていないデメリットはありますが、日本の厳しい販売品質基準をクリアしているため海外産よりも信頼できます。
まだ一部の美容意識の高い人たちの間でしか広まっていないNMNですが、今後より有名になっていくことが予想されます。
既に日本でも購入できますが、知名度の低さから、こっそりと利用しているケースも少なくないそうです。
臨床試験では1ヶ月程度で変化が出てきているケースが多いのでので、まずは1ヶ月続けてみるのが良いでしょう。
【あわせて読みたい】
NMNサプリに期待される効果|不老長寿の薬と言われる理由