「NMNサプリの摂取量はどれくらいが最適？」
1カプセルに含まれるNMNの含有量は商品によって違うので、どれを選んでいいか迷ってしまう方も多いと思います。

NMMの1日の摂取量目安はまだ明確に定められていませんが、これまで臨床試験の内容から、250mg〜300mg/日がひとつの目安になります。

この記事では、NMNの摂取量目安や、過剰摂取した場合に予想される症状についてわかりやすくお伝えします。

NMMの1日の摂取量目安

NMNの摂取量hが、効果が出るまでにどれくらいの量が適切か、まだ正確な結論がわかっていません。

NMNによる身体の変化を調べる臨床試験では、
250mg〜300mgのNMNの摂取を継続することで、有意な変化がみられています。

研究名	摂取量	結果
身体的フレイルを伴う 糖尿病患者に対するNMNの効果	1日 250mg	身体的フレイルの改善 （歩行速度、握力の改善）
NMNが糖尿病予備軍の女性の 筋肉のインスリン感受性を高める	1日 300mg	筋肉のインスリン感受性 インスリンシグナル リモデリングを増加

人間を対象とした試験の結果から、1日の摂取量は250mg〜300mgが目安になると言えます。

なお、マウスを対象とした実験では100〜500mg/kgの範囲で投与されており、肌ツヤの改善や運動能力の復活などの効果が見られています。

こちらはマウスの体重1kgあたりの量であり、もしも同じだけの効果を人間が得ようとする場合、体重60kgの人だと1日に6g(6000mg)〜30g(30000mg)ものNMNの摂取が必要になります。

なお、安全性を確認するために行われた臨床試験では、500mgまでは安全であることが立証されました。

参考：Effect of oral administration of nicotinamide mononucleotide on clinical parameters and nicotinamide metabolite levels in healthy Japanese men

NMNを過剰摂取するとどうなる？

NMNの過剰摂取基準ですが、NMNの過剰投与をした臨床実験の結果は見つけることはできませんでした。
ただ、NMNは構造の一部にナイアシンが含まれているので、ナイアシンの摂取量上限がひとつの参考になります。

ナイアシンの耐容上限量（健康障害をおこすことのない最大量）は、以下の表のようになっています。

年齢	男性	女性
18～29 (歳)	300(㎎NE)	250(㎎NE)
30～49 (歳)	350(㎎NE)	250(㎎NE)
50～64 (歳)	350(㎎NE)	250(㎎NE)
65～74 (歳)	300(㎎NE)	250(㎎NE)
75以上 (歳)	300(㎎NE)	250(㎎NE)

ナイアシンを過剰摂取すると、一時的に皮膚が赤くなったりむずがゆさを感じる 「フラッシング症状」が出ます。
もし飲んでいるNMNサプリで顔の紅潮やかゆみを感じる場合は、過剰摂取の疑いがあるので使用を控えましょう。

NMNの吸収効率

NMNは貴重な成分なので、少しでも多く体に吸収したいですよね。
NMNサプリにはカプセルタイプが多いですが、錠剤やパウダータイプもあります。
それぞれの吸収効率の違いの比較ですが、どのタイプが有効か示した正確な研究結果はありません。

カプセルタイプはカプセルを開けることでパウダー状にして摂取することができるので、今のところカプセルかパウダーを気にする必要はありません。

NMNの吸収過程

NMNは、最終的にNAD+という成分の合成に使われます。
NAD+が増えることでサーチュイン遺伝子がONになり、免疫細胞が活性化したり、老化を抑えることができると言われています。

「ならば、NAD+を直接んでしまえば良いのでは？」
と思う方もいらっしゃると思いますが、NAD+は消化の途中で分解されてしまう性質があるため、残念ながら直接NAD+を摂取しても意味がありません。

しかし、NMNならば血中に取り込まれた後で体内でNADに変換されるため、吸収の過程で消失することはありません。

NMNの1日の摂取量目安まとめ

• 臨床試験では、摂取量を250mg〜300mg/日としている
• 皮膚が赤くなる・かゆみなどの症状が出ると、過剰摂取の疑いがある
• 吸収効率が最も良い飲み方は、まだ明らかになっていない
• NAD+は直接飲むと、消化の途中で分解されてしまう

「どれくらいの摂取量が適切なのかわからない」
「NMNを飲んでいるのに効果が出ない」
という方のご参考になれば幸いです。

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