「長寿遺伝子」と呼ばれるサーチュインは、活性化によって老化の進行を抑え、若返ることが期待されています。
しかしサーチュインの発現量には個人差があり、活性化していないと老化スピードが速まる可能性があります。
サーチュイン遺伝子の活性度は、サーチュイン検査によって調べことができます。
これからサーチュイン検査をしてみたい方のために、検査方法や費用などをまとめました。
サーチュイン活性化を確認して、NMNサプリや断食効果のバロメーターにしましょう。
ルサンククリニック院長
長谷川 佳子(KEIKO HASEGAWA)
北里大学を卒業後、横浜市立大学にて美容外科を研鑽。現在は形成外科医として医療を提供する傍ら、思春期の娘と男女双子を育てるワーキング女医ママとして、クリニック治療からホームケアまで情報を発信している。
ルサンククリニック(LECINQ clinic)
サーチュイン検査でわかること
サーチュイン遺伝子の発現量を検査することで、現在行っている断食方法や飲んでいるサプリメントなど、正しく結果に繋がっているのか判断することができます。
また、様々な疾患リスクも同時に判明するため、健康寿命を伸ばすための道標にもなります。
サーチュイン検査の方法
サーチュイン遺伝子は、mRNA検査(マーナ検査)という方法を使って測定します。
採血して測定
2.5ccほどの採血を行い、血液中のmRNA発現量を測定します。
検査自体は採血のみなので、5分程度あれば終わります。
結果は数値で表示
判定結果は、数値で表示されます。
平均を51.1とし、高いほど健康、低いほど不健康となります。
数値が80以上であれば、サーチュイン遺伝子が活性化していると言えます。
DNA遺伝子検査とサーチュイン検査の違い
遺伝子検査の中でも、DNA遺伝子検査とサーチュイン検査は別物です。
DNA検査は「生まれつきの体質」を調べるものですが、mRNA検査は「その時々で変化する体調」を調べる臨床検査の一種です。
遺伝的な影響を多少含むものの、両親の遺伝子を検査するものではありませんので、倫理的な問題もありません。
テロメアテストとの違い
テロメアテストとは、テロメアの長さを計測する検査です。
テロメアとは、染色体の末端にある保護キャップのような役割と果たすタンパク質です。
加齢とともに短くなっていく傾向から、「テロメアの長さ=寿命の目安」になると考えられていましたが、最近の研究では生活習慣の改善でテロメアが長くなることがわかりました。
サーチュイン検査の受け方
サーチュイン検査ができる医療機関・クリニック
サーチュイン検査は、全国の医療機関、クリニックで行っています。
お近くで実施している医療機関を探したい方は、こちらをクリックしてください。
検査の流れ
検査の流れは以下のようになります。
- 医師から説明を受ける
- 採血する
- 3~4週間で結果が判明する
- 医療機関で説明を受け、結果を受け取る
サーチュイン検査の費用
様々な医療機関・クリニックのサーチュイン検査費用を調べたところ、平均費用は¥52,800(税込)でした。
最安値でも¥44,000(税込)なので、気軽に受けられる金額ではありません。
検査コストは高いですが、自身のサーチュインの正確な把握はとても重要です。
とはいえ、検査を受ける以外にも生活習慣を改善することで
- 疲れにくくなった
- 肌ツヤが良くなった
- しばらく病気にかかっていない
など、サーチュイン活性度を主観的に判断することはできます。
3ヶ月に1回が検査頻度の目安とされていますが、金銭的に余裕のある時だけ考えてみるのが良いと思います。
サーチュイン遺伝子を活性化する方法
「サーチュインが活性化しているかわからない」方は、病院やクリニックの検査で活性を判定できます。
サーチュイン遺伝子は、運動、空腹、サウナなど、細胞がストレスを受けた時にスイッチが入るとされていますが、「なかなかサーチュインが活性化しない」という方もいると思います。
最近はサーチュイン活性化のメカニズムがより明らかになり、NMNという成分が有効だと言われています。
NMNはサプリメントから摂取できます。
値段はまだ高めですが、美しさや若さを取り戻せる可能性があるなら試してみる価値はあると思います。